stiffslack
webshop english
top releases shop show message linksss contact
NATIONAL SKYLINE / THIS=EVERYTHING
THUMBNAIL / THAT STATIC + 2
SHINER / THE EGG + 2
ASPERA / SUGAR AND FEATHERED
THE MERCURY PROGRAM / A DATA LEARN THE LANGUAGE
ASANA / kupukupu
GOFISH / Songs For A Leap Year
BALLOONS / 9:40pm
Michael Nace / Measured in Leagues of Joy
FIRST DAY ACTION / Detour
TEXTUAL / Hindsight Sunglasses
31Knots / The Curse of the Longest Day
asana / tanaka akira
releases thumbnail
info
interview
interview
Justin Sinkovich (THUMBNAIL/ATOMBOMBPOCKETKNIFE) インタビュー
さて先日、日本でもリリースされたシカゴのTHUMBNAILの[THAT STATIC]は聴きましたか?まさに捩じれてて、狂って、知的でもある独特なサウンドで興奮が隠せないが、この際ってことで直接メンバーの声をお届けします!THUMBNAIL以外にATOMBOMBPOCKETKNIFEでも活躍する大忙しのジャスティン・シンコビッチ(Vo/Gr)に答えてもらいました!

●まず最初に日本で[THAT STATIC]をリリースした感想は?
「俺たちは[THAT STATIC]の日本リリースについて極めてエキサイトしているよ。日本のミュージックシーンは、アメリカで結構リスペクトされてて、アメリカのバンドのすごく熱狂的なサポーターだって知られてるよ。日本の人にはこのアルバムを楽しんでもらえたらいいなぁと思うよ。それに、俺たちライブをいつか出来る可能性を感じててエキサイトしてるよ。」

●THUMBNAILを結成したいきさつは?
「俺たちはナッシュビルのテネシー大学の1年生のときに出会って一緒に演奏を始めたんだ。THUMBNAILはすぐに進化していったよ。それで、デビッドが初期2・3年手伝ってたレーベルのFILE-13からシングルやアルバムを出すようになったんだ。」

●THUMBNAILで何を一番表現したい?
「何か新しいことや創作的なことをするっていうことだと思う、テクスチャーやダイナミクス、ストラクチャーの限界をロックバンドとしての概念を壊さずに最大限へ広げることだね。」

●あなた達を取り巻くシーンやバンドについて教えてください
「長い時間が経って変化したね。THUMBNAILが結成して俺たちの音を進化させてた当初、アンダーグランドシーンがとても弱いカレッジタウンに住んでいたんだ。にもかかわらず、デイビッドとスティーヴはアーカンソーのリトルロックの強いパンクシーンで育ってて、CHINO HORDEっていうバンドでツアーもやってて素晴らしいレコードも出しているよ。俺たちはツアーで一緒にライブをやったバンドを呼んでリトルロックのシーンをナッシュビルに出来る限り移植したね。ANTIOCH ARROWやUNIVERSAL ORDER OF ARMAGEDON, HARRIET THE SKY,CURRENTみたいなバンドが出て来て、ナッシュビルのシーンはゆっくり成長したよ。NEW BRUTALISM, RED SCAREといったバンドはこのアンダーグランドシーンで未だに悪さしてるよ。
1997年には素晴らしいバンドがいっぱい居て、TORTOISEやJOAN OF ARCみたいにもっと”ポストロック”に焦点を合わせてるバンドがいっぱい居るシカゴへ引っ越したんだ。 だから、俺たちは今でもちょっと変わったバンドだと思われてるよ。だけど俺たちツアーとかおもしろい音を創るため積極的に巻き込んでくれる友達をたくさん得て楽しんでるよ。」

●あなた達はどんなバンドに影響を受けていますか?フェイバリット・バンドはいますか?
「俺たちがある程度明確に影響を受けた音楽のムーブメントが2つあると思うんだ。ひとつはBLACK SABBATH, THE WHO, LED ZEPPELINクラシックロックで、もうひつとは80年代から90年代初期のBLACK FLAG, SONIC YOUTH, THE JESUS AND MERY CHAIN, MINER THREATといったパンク。 俺たちみんなジャズ、メタル、エレクトロニカなど幅広いジャンルの音楽を聴くんだ。そして、それぞれ全部がある種の影響となってるよ。」

●アメリカでのTHUMBNAILの反響はどうですか?
「THUMBNAILはアメリカでは一度もビッグになったことはないよ。だけど、1993年のファーストシングル以来ずっと2・3千枚のレコードはいつも売れるんだ。俺たちは他のバンドに比べると、他の興味や義務のためにバンドへの優先権を減らしちゃう傾向があるんだ。それによって、俺たちの人気は下がるね。ミュージシャンや音楽業界で働く人は、自分自身を聞く機会があったり、何かちょっと違っていておもしろいことをやってるからだと思うけど、いつもバンドにすごく没頭してるよ。」

●今作のプロデューサーのグレッグ・ノーマンはどんな音作りをしてくれますか?彼はDON CABALLROや90 DAY MENの作品でも素晴らしい仕事をしていますね!
あと、前の作品のプロデューサーでもあるマーク・トロンビーノはどんな音を作る人なのですか?彼は今とても有名な人ですよねぇ・・・彼の居たDRILE LIKE JEHUは好きですか?僕は今でも大好きです

「グレッグ・ノーマンはすごいエンジニアだよ。彼はスティーヴ・アルビニのテクニシャン兼アシスタントエンジニアで、彼はスティーヴからたくさん学んだんだ。でも、彼はちゃんと自分の方向性を持ってるんだ。彼はアナログテープに心酔してるから、楽器にあんまりたくさんエフェクトをのせないんだ。だから純粋な音が維持できてるよ、スティーヴにとても似てるね。
マーク・トロンビーノは一緒に働いてて素晴らしかったよ。彼は今アメリカでもっとも成功してるプロデューサーのひとりだね。彼は俺たちにいい音を作らせようって一生懸命後押ししてくれたんだ。そのおかげで俺たち本当に進化できたよ。DRIVE LIKE JEHUは俺たちがいつも憧れてて楽しませてもらってたバンドなんだ。俺はマークにはもっとドラムを叩く時間を持ってもらいたいね。彼は素晴らしいよ!
DRIVE LIKE JEHUのジョン・レイスとリック・フロバーグがHOT SNAKESっていう新しいバンドをDELTA 72のジェイソンと一緒に始めたのは知ってるでしょ。彼らは2ndアルバムをレコーディングしたところで、ATOMBOMBPOCKETKNIFEと一緒に今月中、ここシカゴで一緒に演奏するんだ。彼らはすごいバンドだからね、俺は凄くそのライブを観るのが楽しみだし。リックは俺たちのすごくいい友達なんだ。」

●あなたはまだハードコア・シーンに興味はありますか?
「ウン、もちろん!でも、俺が10代の時や大学に居た頃ほどではないね。俺はまだいろんなハードコアを聴くし、たくさん俺のサイトwww.epitonic.comで流通するよ。」

●ジャスティンはATOMBOMBPOCKETKNIFEもやっていますよね、THUMBNAILとATOMBOMBPOCKETKNIFEは違うものですよね?どうやって区別を付けていますか?
「2つのバンドは違うけど似てるよね。ABPKはもっとシンプルでもっとメロディックだよ。でも両方ともいいノイズとボリュームのラウドロックバンドだよ。」

●[THAT STATIC]は攻撃性と繊細な部分がバランス良く凝縮されていますね。それをCD入れる事はスムーズに出来た?

「ありがとう。俺たちはいつも自分たち自身や他の人にそれを聴かせるための音楽を作ろうとしてる。だからダイナミックさとテンポ感を多用するんだ。それで、俺たちはいつも自分たちが演奏する音楽を本当に感じてるんだ。それが曲作りやレコーディングを通していろんなムードを出しやすくするんだよ。」

●ギターを弾きながら歌うときに気を付けることは何?
「楽器を2個使うっていうことは、一度に2倍表現できるんだ。俺は音楽を通して俺が感じていることを外に出そうとしてる。これは普通言葉でやる方が簡単なんだ、だって言葉の技術については俺たち充分訓練されてるからね。ギターを通してはもっと感情を表現しようとしてるね。ボキャブラリーが増えれば、もっと伝えることも増えるんだ。だけど感情に踏み込むことをもっと喜ばないといけないと思うね。」

●なぜHEADHUNTERからではなくFILE 13からリリースしたんですか?
「HEADHUNTERは殆どアルバムをリリースしてないんだ、金銭的にはもう余裕が無いんだ。バンドとしてFILE 13に戻りたかったんだ。俺たちにはFILE 13はもっといい環境だからね。正直言うと、FILE 13の方がいいレーベルで、一緒に働きやすいんだ。家族みたいにね。」

●THUMBNAILとATOMBOMBPOCKETKNIFE両方で演奏してるけど、他にやってるバンドはある?
「いや、明確なのはないね。スティーヴとジェイソンと俺とで友達と一緒に演奏したりしてるけど、かなり最近ね。」

●あなたには何が一番影響を与えますか?
「バランスのとれた存在を保つこと、ポジティブなこと、クリエイティブなこと、前進すること、ハッピーでいること、自分の存在をこの地球上でいいものにすること。」

●音楽はあなたにとってどれだけ大切ですか?
「俺の仕事は音楽のサイトwww.epitonic.comを運営することで、いつもバンドとか何かのプロジェクトで忙しい状態だから、俺の人生ですごく広い範囲の存在だね。」

●お気に入りの言葉は?
「言葉」

●新曲とても楽しみにしています!次の曲の準備は何かしてるの?
「デビッドはニューヨーク市に住んでいて、アラバマで先生をやってるんだ。両方すごく遠いし、彼は忙しいね。全員揃って早く演奏できるといいなぁと思うんだけどね。きっと日本にも行くよ。」

●何歳ですか?誕生日はいつですか?
「29才、誕生日は8月21日。」

●ミュージシャン以外に何か仕事はやっているの?
「2, 3年前からwww.epitonic.comの運営をしてるんだ。あとパーム・ピクチャーズ、スピートニク7、マンガ・アニメに勤めているよ、これはみんな一緒に経営されてるんだ。マンガUSAはシカゴにあって、俺はオフィッス外で働いてるんだ。だから、日本のアニメーションは俺の毎日の暮らしにかなり影響を及ぼしてるね。大好きだよ!」

●何歳で死にたいですか?
「もうしばらくは何とかやって生きていたいけど、死は恐れてないよ。死っていうのは、他の何よりも明確だからね。明日太陽が昇るっていうことよりもね。だから、俺は人にとって死を受け入れて、死について余計な心配をしないってことは大切だと思うんだ。俺にはまだ見たいものがいっぱいあるけど、もし死んだとしたら、それは仕方ないから、気にしないよ。」

●お気に入りの女優さんとか居ますか?
「特にお気に入りっていう人は居ないね。」

●FILE 13との関係はいい感じ?
「もちろん!デイビッドはFILE 13を始めるときに手伝っていて、俺たちにとって素晴らしい広がりになったよ。俺たちみんながFILE 13っていう素晴らしいプロジェクトに巻き込まれてる状態だね。」

●ギターは何を使いますか?お気に入りのエフェクターとアンプを教えて下さい。
「ギターは、70年代のBigsby tremelos付きギブソンSGと[THAT STATIC]のレコーディングはほとんどこんちくしょう、1962年のハンバッカー付きフェンダー・ジャズマスターを使ったよ。アンプは、70年代のマーシャルJMPかJCM-800, エフェクターは何でもだね!!俺たち3人ともビッグ・マフとラットをディストージョンではすごく信頼してる。俺はディレイのアレイ、フェイザー、ワウ、いろいろ使うよ。」

●夢は何ですか?人生の目標はありますか?
「今やってる事を続けることだね、epitonicの運営を続けるのと面白い音楽を演奏すること。俺はちょうど家を買ったばかりで、その中にスタジオを作ってるんだ。これは、夢見てた事の1つだね。いつか、俺を本当に受け入れてくれる女の子を見つけたいね。」

●生きていく上でいちばん大事な事は何ですか?
「人生を前向きに良くすることだね。」

●普段はどれくらい眠りますか?眠ることは好きですか?
「寝るの大好きだよ。毎晩7-8時間は寝るようにしてるんだ。俺はほとんど寝る寸前までコンスタントに働いてるから、いつも眠りは必要なんだ。それに、ツアーや仕事から健康面に影響が及ぶような深刻な疲労感があったときがあったんだ。」

●いろんな所へツアーで行ってると思います。今、どこか今まで行ってない所でツアーに行きたい場所はありますか?
「俺はアメリカとカナダしかツアーしたことないんだ。日本やヨーロッパにも是非行きたいね。本当にどこでも。」

●何か日本のみんなに言いたいことはありますか?

「読んでくれて、聞いてくれて、支えてくれて、ありがとう。この世界と自分自身を信じて、ポジティヴでいよう。ピース&ハピネスだね。」

●Thank you very much!!


(取材:新川拓哉 | 翻訳:川村富美子)