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THUMBNAIL / THAT STATIC + 2
SHINER / THE EGG + 2
ASPERA / SUGAR AND FEATHERED
THE MERCURY PROGRAM / A DATA LEARN THE LANGUAGE
ASANA / kupukupu
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BALLOONS / 9:40pm
Michael Nace / Measured in Leagues of Joy
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TEXTUAL / Hindsight Sunglasses
31Knots / The Curse of the Longest Day
asana / tanaka akira
releases shiner
info
interview
info / band profile
shiner   STIFFSLACK-SS04
バンド : [ ASPERA ]
タイトル : [ SUGAR AND FEATHERED]
価格 : [ 2,200円 / without tax ]
フォーマット : [ CD ]
12 SONGS + 日本盤ボーナストラック 2 SONGS
songlist

1. Great Leaps
2. Say Say Good Bye Bye♪
3. Sugar Walls
4. Pearl and Brine
5. Hummingbird
6. Another Blue Frisbee
7. Come And Get It
8. Don't Look Down (At Everyone)
9. Goodnight
10. Twenty Minutes Of The Day
11. Tiptoe Breaker
12. Sun To Sun
13. Dig Yourself To Sleep *
14. I'm Sleep Bubbles Again *
*bonus track for Japanese release only
release information
現在、急速な盛り上がりを見せるUSフィラデルフィア・インディーロック・シーンの代表格=ASPERA(アスペラ)の2NDアルバム。今まで様々なレーベル(TIGER STYLE, TREE, BIG WHEEL RECREATION etc)が彼等の魅力に惹きつけられ熱いラブコールを送り、リリースしている。宙を舞い聴き手の想像力を掻き立てる独特な音の紡ぎ、浮遊した幻想的なトラックと不思議なボーカルとのコンストラクトはどこか懐かしさ感じさせつつも新しいスタイルとしてシーンを侵食している。FLAMING LIPSやMERCURY REVが築いたUSサイケポップ・ムーブメント以降の最大の収穫ともいえるかもしれない・・・。未発表ボーナストラック2曲追加。解説/歌詞/対訳付。
band profile
しつこいようだが現在のアメリカのインディー事情は全くもって面白い。遠く離れた
日本に居ても手に取るように分かるのはメディアの革新に感謝するが、飛行機で向うと15時間ものフライトを要するとは思えない身近な国になったアメリカである。きっと毎日のように新しい才能の芽が生えているのであろうが、運良く思う通りに(もしくは意に反している場合もある)音化させているアーチスト/バンドは一握りであろう。今回リリースに辿り着いたASPERA(アスペラ)は幸運にも内に込めたひらめきの音化に成功させているラッキーなバンドの1つといえる。ASPERAはニューヨークの少し南下した所に位置したフィラデルフィアを拠点に活動している。ここ2,3年の間、急速にフィラデルフィアという土地が非常に面白い音楽シーンを形成している。しかし、「実は小さなコミュニティーだよ」とメンバーのマット・ワースの弁。にしてもPA(フィラデルフィアの略)のクレジットは最近良く見掛ける、ざっとバンドを挙げてみるとBRAD,POND, FRANKLIN, AM/FM, MATT POND PA, ATOM AND HIS PACKAGE,LILYS, MAZARIN, LENOLA, AZUSA PLANEなど新進気鋭のバンドの名が並ぶのはフィラデルフィア・シーンの加熱を確認できる(ハードコアやヒップホップも盛んなことも付け加えておく)。その中でもASPERAの存在はシーンを引っ張るだけでなく多くのリスナーの想像力を掻き立てるクリエイティブなバンドという事実は音源を聴けば一目瞭然という訳で、今作を手に入れたリスナーは早速CDをプレイヤートレイに運んでいる筈だが、どうだろうか?浮遊と幻想のコンストラクトが生む変幻自在な不思議な感覚・・・脳内を駆け巡って昇華する言葉では表現し難いASPERAのサウンドスケープは彼等の妥協しない音への執着を感ざるを得ません。別世界へ踏み入れたギターバンドとしてのフォーマットに留まらない様々な楽器の音色が耳を澄ますと聴こえてきます(楽器以上に耳に残る雰囲気も含めて)。音を聴いて真っ先に思い浮かべるのがFLAMINGLIPSやMERCURY REVといった90年代初頭に築かれたUSサイケポップの類いに当てはめる事が出来るスタイルであろう。もちろんそれらと全く同じ事はなぞるのは彼等にはあり得ない。特にボーカル/ベースのマットの音楽遍歴の凄まじさ、10代半ばにしてWIILIAM MARTYR17というハードコアバンドを率いていて、それはASPERAとは違い感情に身を任せたEBULLITION(激情ハードコアの名門レーベル)ライクなポリティカルな絶叫スタイルのサウンドでしたが、ASPERAの内に秘めた激しさみたいなものはWIILIAM MARTYR 17の経験が活きている筈です。ハードコアバンドから新しいスタイルの音楽を模索するのは、イアン・マッケイのMINERTHREAT→FUGAZI、ジョン・マッケンタイヤのBASTRO→TORTOISEの系譜に代表されて、極稀な事なのです。それこそがUSインディーシーンの潤いの原点のような気もします。WIILIAM MARTYR 17のマット以外のメンバーのダスティンとクライは後にSHAKE RAY TURBINEというハードドライビングエモ・バンドに発展。後、元CHISELのTED LEOのバックメンバーにも参加しています。ASPERAのマット以外のメンバーも結成以前に様々なスタイルのグループに属していた(インディーポップ、スピードメタル、ヒップホップハードコア・・・バンド名は手元に資料が無いので分かりませんが、ASPERAでも活かされているのでしょう)。今作は今までの彼らの世界観を一気に別レベルへ持ち上げる事に成功させているが、今回プロデュースとして立ち合ったマイケル・デミングの抜擢は正解で彼らの捉えどころの無い(良い意味で)センスを上手く拾いミックスさせて最高のシチュエーションを与えた。彼はBEACHWOODSPARKSやLILYSでも素晴らしい仕事をしている。
BEACHWOOD SPARKSやLILYSはASPERAと深い交流があり、お互いリスペクトし合う仲という事も付け加えておく。勿論、既発の作品でも充分凡百ではく彼等の魅力を味わえる事が出来るので、これを機に是非チェックして欲しい。入手が難しいものもあるが以下がリリース済みの作品である。

INSOUNDTOUR SUPORTSERIESNO.4(INSOUND)CDep,
HAELAH/ASPERAADASTRA/Split(TREE)7ep,
PEACE(AUDIO INFORMATIONPHENOMENA)CD/LP(1ST ALBUM)
V.A/SOUNDSFROMPSYCHEDELPHIA (LOUNGE)CD,
THE LILYS/ASPERA AD ASTRA/Split(TIGER STYLE)CDep,
THE BIRDS FLY(SUICIDE SQUEEZE) CDep
が今までリリースされているタイトルです。全くレーベルの重なりが無い事にも驚くが、これだけ多くのレーベルが共鳴してリリースまでに至るのは逆に奇跡的である。ちなみに今作とTHE BIRDS FLYリリース以前のバンド名がASPERA AD ASTRAなので注意してください(このバンド名の省略化は大きな意味は無いそうです)。今作を聴き通して感じる事は、今後のASPERA及びフィラデルフィア・シーンは更にクリエイティブに加速していく事は間違い無く、そして、全く目が離せないのという事である。楽しみで仕方が無い。早くも3RDアルバムの完成したよ!とマットからの知らせが・・・乞うご期待!

新川拓哉(SUGAR AND FEATHEREDライナーより)