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浅野裕介 (ASANA) インタビュー
遂に名古屋も盛り上がりを見せています。必要以上な情報量に惑わされず、自分の見たまま感じたままを音盤に刻んだアサナこと浅野裕介君。凄く曲の流れ/雰囲気に気を配って、さり気無く聴けて、でも聴き流すのは出来ない音像は優しくも責める正に世界対応音です!目を瞑れば浮かんでくる見知らぬ情景はアサナ・マジックとでもいうのでしょうか?流行の言葉で表すより、感覚そのもので聴き取って欲しい。リリース寸前で高揚する(?)浅野裕介君にいくつか質問をぶつけてみた。そして、名古屋万歳!

●まずは馴染みがないはずなので、自己紹介してください!
「はい。浅野裕介といいます。アサナというユニットで曲作って録音したり、ライブやったりしてます。」

●どういった経緯でアサナは結成されたの?
「2年くらい前にインドネシアのバリ島にいったとき、ウブドという村の田圃のなかで虫の音とか蛙の声とか物凄い数で合唱するの聞いてて、それがすごい宇宙ってゆうか感動的で、ひとつひとつの音はすごくシンプルなんだけど有機的に絡み合ってて、静かなんだけどすごくエモーショナルというか、凄くリズムもあるし、なんかこんな音楽を自分でやれたらいいなと思いました。で、そこでガムラン買って、担いで手荷物で持って帰ってきて・・・(笑)すぐ曲を作りはじめました。」

●自分の家が、相当な数の楽器で埋めつくせれていると聞いたのですが・・・
「楽器が好きなんです。変な音がする物とか、民俗楽器、アナログシンセが好きです。ドラムセットも置いてあるし。あとはシタールとかフェンダーローズとか気に入っ てます」

●アサナで一番気を使っている部分は?浅野君がエゴを通している部分でもいいけど。
「必要以上のエゴを出さない事。それぞれのパートはあくまでもひとつの音響機械の一部分として・・・全体のバランスに気を使ってます。ガムランの演奏とかに例えても解ると思うけど・・・」

●ポストロック的な普遍性に、さり気無くだけど後味は濃い「アジア」な雰囲気も漂ってますよね!そこが、凄くアサナっぽいと思うのですが、浅野君のルーツってどの辺り?
「まさにさっき言った、ウブドの田園風景だったり、自分の住んでるビルの屋上から見た朝日や夕焼けの空の色が変わっていく情景だったり。これはアルバムのジャヶでも使われてるんですけど・・・なんか日本人の僕なりの叙情歌というか、結局自分の血に無い事してもしょうがないですし・・・」

●今まで一番多く聴いたレコードは?
「たくさんありすぎて言えません。沢山のジャズレコードが好きです」

●この間のライブはTANAKA AKIRAとのコラボレーションでライブしてたよね。彼とは今後も絡んでいくの?
「いま、お互いの曲をカバーしたりリミックスしたりして遊んでます。田中君みたいなエレクトロニカの楽曲は僕にとってとても刺激的です。あの音を生に置き換えるとかなりの発見があります」

●TANAKA AKIRAもそうだけど、名古屋のシーンって実際良いバンドは多いと思うのだけど、扱いって全国区だと皆無に等しいと思うんだけど、なぜだと思う?
「まず音源を作ってるバンドが圧倒的に少ない。音源がなければ名古屋以外の場所の人達に伝える手段は無いですから。でも最近たくさんのいいバンドが自分達の音を録音しはじめてる。僕もいまいろんなバンドの録音に協力してます。名古屋の未来は明るいです。みんなマイペースですけど(笑)」

●今後の予定を
「詳しくはホームページでhttp://www.spice.or.jp/ ̄jajouka です。音源とライブは別物と考えてるので、ライブはアレンジも全く違います。近いうちに名古屋以外の場所でもライブやる予定なのでそのときは宜しくお願いします!」


(取材:新川拓哉)